こばやんです。
先日世界ランキング1位のプロテニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ選手が全米オープンでの4回戦で線審にボールをぶつけてしまい、失格となる事件がありました。
その動画はこちら。
この件についてテニスファンだけでなく様々なスポーツファンを巻き込む大論争となっていますが、当サイトではバスケットボール目線でお話していきましょう。
マナーが気になるスポーツファン
この事件に心を痛めている全ての方々
事件の経緯
- 試合中既にいらだちを見せていたジョコビッチは第1セット第11ゲームを相手に取られ、ベンチに戻る際ポケットから取り出したボールを後方に打つ。
- ところが、そのボールが線審の女性の喉元に直撃。故意では無かったものの、危険な行為とみなされ審判団から失格を言い渡された。
- 試合後の大会公式オンライン会見を拒否。ただしその後ジョコビッチは自身のSNSで謝罪。
- 世界中で炎上
世界最高峰の選手の心の中は誰にもわからない
テニスシングルスは個人競技です。テニスコート上では誰も助けてくれません。コーチのアドバイスを聞くこともできません。孤独なのです。
世界のトップに君臨し、常に勝利することを期待されている選手のプレッシャーは計り知れません。
だからといってこの行為を肯定することはできませんが、一流のプロフェッショナルプレイヤーは我々の想像できない世界にいるということです。
バスケ選手で言えば、現在NBAプレーオフで対戦しているロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームスやヒューストンロケッツのジェームス・ハーデンの心境は皆さん、わからないですよね?
世界中のファンから勝利を期待されている選手はやはり特別なのです。私達が今まで見たこと聞いたこと経験したことの範疇では語ることができません。
誰にでも起こり得る間違い
バスケットボールの試合でも監督がテクニカルファールをもらったりするシーンを見たことがあるでしょう。選手同士が乱闘なんて事件もありました。対戦相手選手にボールをぶつけてしまった事例もあります。
こういった事はプロアマ問わず個人、チーム、誰にでもあり得るのです。
感情があるから人間らしく生きていけるわけですが、感情をコントロールすることは本当に難しく興奮状態の人間は普段からは想像できない行動にでることもあるのです。
こういった事件が発生した時には周りも冷静にならなければなりません。SNSで選手は被害者の線審を非難するコメントが続いているようですが、もしかすると貴方が間違いを起こす側になってもおかしくはないのですよ。
それでも「許す」
「影響力が大きい選手がこんなことをして、子どもたちに見せられない!」
「他にもラケットやボールをを叩きつけたり乱暴なシーンが目立つ。テニスは紳士のスポーツのはずでは?」
「応援していたのに裏切られた!もう応援しない!」
一流の選手は「品行方正で聖人君子」というイメージで見られています。そこを崩されてしまいファンは大きなショックを受けているわけですね。愛情の何倍も怒りがこみ上げてくるのでしょうか?
ですが、間違いを犯してもやり直せるのが人間です。間違いを繰り返しながら進んでいくしかありません。
この件は実際に被害者の方がいらっしゃるので簡単に我々が言うことは難しいのですが、スポーツの世界ももう少し寛大であって欲しいとは思っています。
バスケットの世界でも他のスポーツから見れば非紳士的に見えるものはあります。例えばフリースローのときのブーイングや、相手を掴んだりユニフォームを引っ張ったりする行為は他のスポーツファンが見ると許せない行為に映っているかもしれません。
ジョコビッチ選手の事を調べてみると過去に自身の財団を設立し恵まれない子どもたちの支援や、ユニセフの親善大使に就任したり積極的に活動しています。彼の今までの慈善活動が今回のことで消えて無くなったりしません。
インド独立の象徴であるマハトマ・ガンジーの言葉をご紹介します。
貴方は強い人ですか?それとも.....?みんなで「許し」について考えてみましょう。
まとめ
- プレッシャーの中で戦う一流選手の孤独は我々にはわからない
- 間違いは誰にでもある
- 罪を憎んで人を憎まず
一つだけ前向きな事があります。この事件がきっかけでテニスとジョコビッチ選手に興味が湧いたバスケットボールファンが沢山いるということです。ジョコビッチ選手の次の試合をみんなでチェックしましょう。彼がどの様な精神的成長を遂げるのか暖かく見守りたいですね。