こばやんです。
大学バスケットボールは情報提供できないまま昨シーズンは終了いたしましたが、プロフェッショナルリーグは取材活動が可能です。(20221/3現在)今回は九州産業大学グレートベアーズの卒業生であり、現在はB2リーグの香川ファイブアローズに所属するシューティングガードの上良 潤起(うえら じゅんき)選手に独占インタビューを行いました。御覧ください。
取材時の試合情報
香川ファイブアローズ81vs70仙台89ERS
No.93上良 潤起 主なスタッツ
プレイタイム27:45、得点4点、リバウンド3、アシスト4、スティール1
香川ファイブアローズへ入団の経緯
こばやん:上良選手が九州産業大学グレートベアーズを卒業してから初めてのインタビューとなります。まずは香川ファイブアローズへ特別指定選手を経てプロフェッショナル契約に至った経緯を教えて下さい。
上良:はい。まず大学4年生のリーグ戦が終わった頃に九州産業大学グレートベアーズのヘッドコーチから「香川ファイブアローズへ練習に行ってみないか?」と声をかけて頂きました。まずは学生選手権(インカレ)に集中して、選手権が終了後に練習に参加しました。香川の関係者の方は選手権での私のプレイを見てくださっていたようです。
こばやん:そこですぐに契約ですか?
上良:そこから会社の関係者の方と面談などがありその後特別指定選手として入団します。シーズン終了後にプロフェッショナル契約となりました。
こばやん:香川ファイブアローズから声がかかったのはどうしてでしょう?
上良:九州産業大学グレートベアーズのOBの方が香川ファイブアローズのスタッフの方と親交があり、私を紹介してくださったと聞いています。本当に感謝しています。
こばやん:上良選手は九州産業大学グレートベアーズに入団する前から「プロフェッショナル選手になる」と宣言していましたので、そういった意図をOBも皆、知ってくれていましたからね。
香川県での生活
こばやん:沖縄→福岡→香川と生活の基盤が変わりましたが、香川県での生活はどうですか?
上良:チーム、ブースター、スポンサーの皆様にとても良くしていただいています。香川県は住みやすいところですね。
こばやん:食事などは合いますか?
上良:お昼ごはんは毎日ほとんどうどんを食べています。おすすめのメニューは「肉釜玉うどん」ですね(写真参照)。
こばやん:肉釜玉うどん?福岡県在住の人には馴染みが無いですが、明日にでも食べてみます.....(少し不安)。
上良 潤起の役割
こばやん:我々は上良選手を高校~大学と見てきていますが、以前は2桁得点を記録し、チームの得点源でした。ですが、現在の貴方のプレイはそこまで得点を取ることに固執したプレイではありません。正直に言ってオフェンス面でまだまだ積極的に行けるのではないかとの意見が聞こえてきます。その点についてお聞かせください。
上良:まず香川ファイブアローズのエースはウッドベリー選手です。彼の1対1や、ガード陣とのスクリーンプレイが我々のハーフコートオフェンスのスタートになります。チームとしてはっきりとした意図がある中で、もし私が以前のようにボールを欲しがりウッドベリー選手の攻撃スペースを潰してしまえばチームのシステムが崩れてしまいます。私の役割は別のところにあります。
こばやん:それではその役割とは?
上良:優先すべきは強固なディフェンスです。相手に対してディフェンスでハードに挑み、そこからボールを奪い取った速攻を見てください。ハーフコートオフェンスでは0度からの3ptですね。学生時代の私のプレイを知っている人からみれば物足りないのかもしれませんが、自分の役割を確実に遂行することに集中しています。
こばやん:承知いたしました。ブースター、ファンの方も今後はその部分を理解して見てくれるでしょう。
後輩たちへ
こばやん:九州大学バスケットボールリーグに所属する後輩たちの中には貴方のようにプロフェッショナル選手になることを目指している選手がいます。彼らについてアドバイスをお願いします。
上良:リーグに所属してプレイしていれば身近にBリーグとの「つながり」があるはずです。そういったつながりを大事にして自分から積極的にプロ選手や、関係者の方と交流してください。公開トライアウトを受験するのもいいです。プロを志望する九州大学バスケットボールリーグの後輩たちがこれからもたくさんBリーグに入ってきてくれると嬉しいですね。
こばやん:本日は試合後の疲れている中、遅くまでありがとうございました。
総評
現在上良選手はシューティングガードのバックアップとして出場し、文中にあるとおりディフェンダーとしての役割を確実に果たしています。スティールランキングでも6位に入っているところにも注目してください。我々は「もっと点を取りに行け!」などと勝手な事を言っていましたが、上良選手の口からはっきりと説明があり、それこそが香川ファイブアローズの強さの秘密なのでしょう。
チームやブースターの間でも可愛がられているようで、試合当日は93番のジャージを身に着けた方や、遠くから上良選手を見るために四国入りされた方にもお会いしました。本当にご声援ありがとうございます。
試合に勝利したこともあり、終始和やかな雰囲気で独占インタビューは行われました。遅い時間まで取材に同行してくださいました香川ファイブアローズのスタッフの方に熱く御礼を申し上げます。
今後は西地区の強豪熊本や、東の1位名古屋などとの対戦が控えています。更に成長を続ける九州産業大学グレートベアーズOBの上良選手へのご声援よろしくおねがいします。